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番外編国井さん、熱烈に口説かれ

「今ならまだ駐車場にいるはずです。急げば間に合うと思いますよ」 「分かりました。橘さんありがとうございます」 ミツオさんがぺこりと頭を下げると、太惺と心望も真似をしてぺこりと頭を下げた。 「いやぁーマジでめんげえー」 愛くるしい仕草に思わず相好を崩すミツオさん。 「いや、そんなことをしている場合じゃない」 ミツオさんが頭をぶんぶんと振ると、太惺と心望もぶんぶんと首を横に振った。 「なんか行くなって言われているような……ゴメンな、すぐに戻ってくるからいい子にしているんだぞ」 二人に手を振るとドタドタと走っていった。 「相変わらず賑やかなお兄ちゃんですね。今日も嵐のように来て、嵐のように去っていきましたね」 橘さんが笑いながら二人に話し掛けた。 「伊澤さんってマル暴のデカだったんですよね。俺、すっかり忘れていました」 笑いながらくしゃくしゃと頭を搔くミツオさん。 「俺とハチと青空の出る幕はなかった。一人であっという間に片付けてしまった」 「しかも相手は三人ですよ。マジっですごいっす伊澤さん。根岸さんに見せてやりたかったです。間違いなく惚れ直しますって」 「それは止めておけ」 「なんでですか?」 「根岸は心配症だ。すぐに飛んでくる。伊澤の頬の傷を見たらヤスみたく相手をボコボコになるまで殴り倒すだろう」 「それって普段おとなしい人こそ、怒らせると何をしでかすか分からないってヤツですか?」 「あぁ、そうだ。ミツオ、サツが来たから家に戻れ。面倒なことになる」 サイレンの音が聞こえてきた。

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