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番外編国井さん、熱烈に口説かれる

「えぇ~~!柚原さんってカタギだったの?」 「あれ?言ってませんでした?」 「うん」紗智さんが頷いた。 「那和も知らないと思う」 「実は遥琉とも度会さんとも盃を交わしていないんですよ。柚原さんが盃を交わして兄弟の契りを結んだのは弓削さんただ一人です」 「だから、猟銃免許がとれたんだ。テレビにも出れるんだ。なるほど、納得した」 録画をしておいた番組を見る紗智さんと橘さん。 「たいくんとここちゃん、目が点になってる」 ププッと笑い出す紗智さん。 「不思議だよね。ぱぱたんが本当にテレビに写っているんだもの」 「柚原さんからは地元のテレビ局に取材された、県内でしか放送されないと聞いたのですが、ふたを開けてみれば全国に放送されていました。しかも夜八時から一時間も。千里も蒼生さんも寝耳に水でビックリしてご飯茶碗を思わず落としそうになったくらいですからね」 「ぱぱたん、本当にカッコいいよね。橘さん、気が気じゃなくない?」 「私は彼を信じていますから。どっかの誰かさんみたく不誠実な人ではありませんからね」 「どっかの誰さんって、一人しかいないよ」 「そうですね」 二人がそんな会話を交わしていたら、 「悪かったな、不誠実な人で」 彼が苦笑いを浮かべながら部屋に入ってきた。 「いいか、紗智。人生は何事も経験だ。これから長い人生……」 「またその話しですか?」 彼の話しをピシャリと止める橘さん。キリッと睨み付けた。 「橘さん、相変わらず強いね」 紗智さんがくすくすと笑った。 「もうちょい……」 「可愛げがあったら良かったのに。でしょう?あなたが言いたいのは」 「なんで分かった?」 「何年一緒にいると思っているんですか?」 「えっと……」 指を使って数え始める彼。

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