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番外編国井さん、熱烈に口説かれる

「お急ぎのところすみません。検問をやっておりますので、免許証を見せてください」 蜂谷さんの顔を一目見るなり警察官が驚いた表情を見せた。 「もしかして蜂谷さん?」 「あぁ、そうだ。久し振りだな真岡。俺を覚えていたなんてな」 「警察学校で蜂谷さんと同期だったんですよ。忘れるわけがありませんよ」 車内をちらっと覗く警察官。チカちゃんと目があった。 「おはよーアタシ」 身内なら自己紹介をした方がいいわね。チカちゃんが名前を名乗ろうとしたら、 「知っています。乾捜査官ですよね?」 ぴしゃりと冷たい声が返ってきた。 「あら、やだ。なんで知ってんのよ」 「いろいろと有名ですからね。菱沼組の組長にずいぶんと可愛がられていると。あ、そうだ。蜂谷さんもそ警察官を辞めて菱沼組の構成員になったんですよね。一度聞こうと思ったんですよ。警察官の風上にもおけない面汚しの恥さらしだとは思いませんか?」 まわりに大勢の警察官がいるのにわざと大きな声をあげる真岡という名前の警察官。 「一度も思ったことがない。面汚しの恥さらしで悪かったな じろりと睨み付けた。 「何もないなら失礼する」 ぷいっと顔を逸らし窓を閉めようとしたら、 「おぃ待て。逃げるのか裏切り者」 何を思ったのか警察官が拳銃を取り出し蜂谷さんの眼前に突きつけた。 「おぃ、真岡、なにやってんだ!」 「銃をしまえ!」 一緒にいた警察官たちが突然のことに慌てていた。

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