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番外編国井さん、熱烈に口説かれる

「俺の知っている真岡は俺のことを蜂谷と呼び捨てで呼ぶ。蜂谷さんって一度も呼ばれたことがない。お前誰だ?撃てるもんなら撃ってみろ」 蜂谷さんは怖いくらいに落ち着いていた。 「ハチを撃った瞬間おまえさんの首も飛ぶぞ」 伊澤さんもまた落ち着いていた。 「年寄りがしゃしゃり出るな」 「アナタ、もしかしておやっさんのことを知らないの?」 「おやっさん?」 チカちゃんが発した一言に真岡という警察官が一瞬たじろぐ素振りを見せた。その瞬間を見逃さなかった蜂谷さん。アクセルを強く踏んで車を急発進させた。 「チカ、ナイスプレーだ」 「ありがとー」 青空さんに褒められて照れ笑いを浮かべた。 「もし追いかけてきたらどうすんだ?」 「その時はその時だ。受けて立つ」 「ハチがカッコ良すぎて惚れてしまいそうだ」 「あのな青空……尊に彼氏が浮気をしていると言いつけるぞ」 「言いつけて煽るか?きっと楽しいに違いない」 「いや、全然楽しくないから」 ため息をつきながらバックミラーをちらっと確認する蜂谷さん。法定速度をきちんと守って走行しているのに覆面パトカーが後ろをピタリとついてくる。 「ハチ、この先にあるサービスエリアに寄れ。万が一のことを考えて信孝を待機させてある」 「え?信孝ですか?」 「信孝しかいなかったんだよ。だってカシラも弓削も柚原も佐治も動けないだろう。玲士も一緒についてきたみたいだが。まぁ、何事も経験だろう」 「はい、そうですね」 蜂谷さんがチラチラと再度後方を確認した。

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