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番外編国井さん、熱烈に口説かれる

ワゴン車のあとをつけてきたシルバーの車から警察官が二人おりてきてワゴン車の運転手席側の窓をコンコンと軽く叩いた。 「任意だろこれ?さっきも免許証を提示したはずだ。まだ聞きたいことがあるのか?」 後ろから不意に声を掛けられドキッとする警察官たち。後ろから近づいてきた信孝さんの足音もさることながら気配もまったく感じなかったみたいでかなり驚いていた。 「K警察署の刑事がなんでこんなところにいるんだ?ここはM分署の管轄だろう?」 「不審な車両を追尾してきただけだ」 苦し紛れの言い訳をはじめた刑事たちに、 「では聞くが刑事が一般市民にいきなり拳銃を突き付けたことはどう説明するんだ?」 その顔はいつも穏やかな彼からは考えられないほど鬼気迫るものがあった。甘えん坊で構ってちゃんは世を忍ぶ仮の姿で、こっちが本来の姿なのかもしれない。 信孝さんが警察官たちと話しをしているその隙に蜂谷さんが車を発車させた。 「ノブくん相変わらずカッコいい!」 嬉しそうにパチンと両手を叩くチカちゃん。

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