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番外編国井さん、熱烈に口説かれる
「玉井はハチの同期で彼氏だ。罪を償うために懲役に行っている。情状を酌量し、酌量減軽が認められて5年以上の懲役の判決が出た」
「てっきり青空さんが蜂谷さんの恋人かと思いました」
一瞬目を丸くする彼と度会さん。
「そうか、はたから見たら恋人同士にしか見えないよな。てっきり玲士に話したものだと思っていたがまだ話していなかったんだな。悪かった」
「実はな青空にも尊という彼氏がいるんだ。尊は医療刑務所にいる。人間関係がちょっとややこしいから追々遥琉から説明してもらえ。未知さんの……腹違いの兄でもある」
一呼吸、間を開ける度会さん。
「わけありなんですね。そういう事情なら今は詳しくは聞きません。でもいつか尊さんのことを教えてください」
「分かった。約束する」
「蜂谷さんも隅に置けないです。いるならそうと言ってくれればいいのに。水くさいです」
「照れ臭いだよ。紆余曲折あって、なかなかお互いの気持ちに素直になれなくて。やっと両思いになれたんだ。外野は大人しくして二人を影からそっと見守るつもりだ」
彼の言葉に同感ですと頷く玲士さん。
すれ違い様信孝さんに「おぃ、佐治」と不意に声を掛けられてドキッとする佐治さん。まだなにもしてませんけど。気に障るようなことをした覚えもないんですけど。ヒヤヒヤしながらも、
「信孝さん、お疲れ様です」
立ち止まりぺこりと頭を下げた。
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