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番外編国井さん、熱烈に口説かれる
「めぐみちゃん、その話しもうちょっと詳しく教えてほしいな」
「内緒。だって約束したんだもの」
人差し指を口にあてるめぐみちゃん。
「そう言わずに」
「しつこい人は嫌われるよ」
めぐみちゃんが屈託のない笑顔を見せた。
「さじさんもけっこんするの?」
「結婚!?俺が?」
「声が大きい。優輝がびっくりする」
「あ、ごめんなさい。結婚か……俺があの渋川さんと……」
オヤジとねえさんみたく渋川さんとも年がら年中仲良く笑っているそんな関係でいたい。それからあれやこれやイメージする佐治さん。お互いの裸は見慣れているはずなのに。ストイックな渋川さんが限界まで鍛えあげたあの筋肉隆々の体に抱き締められる光景を真っ先にイメージして、
「いやいやない」
首まで真っ赤にしてぶんぶんと頭を横に振った。彼は遊び人だ。かなりモテる。俺以外にも相応しい人はいるはずだ。
「おぃ、大丈夫か?」
ヤスさんが心配そうに佐治さんの顔を覗き込んだ。
「顔が真っ赤だぞ。熱でもあるんじゃないのか?」
「いや、大丈夫です。それにしても暑いですね」
愛想笑いを浮かべて誤魔化そうとした。
「その反応を見るに、嫌いではないよな?良かった」
「何が良かったんですか?」
意味が分からずきょとんとする佐治さん。
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