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番外編国井さん、熱烈に口説かれる

「えぇ、そうですが何か?あながち間違ってはいないはずですよ」 「そ、そうですよね」 エヘヘと笑った。 「気が早すぎませんか?」 「そうですか?いつでもねえさんを宇賀神組に迎えられるように準備万端整えてあります。ねえさんはよもやカシラから逃げようとしてませんか?」 手塚さんに耳の痛いことを聞かれてギクリとする佐治さん。 「でもまぁ、運良く逃げられたとしてもカシラのことです。地獄のそこまで追いかけていくでしょうね。逃げるだけ無駄です」 「あの、手塚さん、俺はまだ決めてませんよ」 言いにくそうに答える佐治さん。額からは汗が吹き出していた。 「カシラからの熱烈なラブレターをもらっておいて。よくそんな冷たいことをおっしゃりますね。見損ないましたよ、佐治さん」 「手塚」 動揺して自分よりも年上の手塚さんを呼び捨てにしてしまった佐治さん。 「じゃなくて手塚さんだ。すみません」 「いいえ、別に気にしてませんよ。私はこう見えても心は広いですかね」 くすりと笑う手塚さん。 「ですから渋谷さんとはまだそういう関係ではないです」 「ん?まだですか?」 「はい、そうです」 手塚さんの容赦ない質問責めにしどろもどろになって答える佐治さん。 手塚さんが相手だとどうも調子が狂うみたいだった。 「それはそうと手塚さんはどういった用件でK市に?」 「それはもちろんカシラが愛してやまないねえさんに会うためですよ。他に理由はありません」 「それ無理があると思います」 「どうしてそう思うんですか?」 「俺に挨拶する前にまずはオヤジと会長に挨拶するのが筋ですよ」 「それもそうですね。でも未来のねえさんにも挨拶をしなければ。何事も第一印象が大事ですからね」 にっこりと微笑む手塚さん。 「だからそのねえさんと呼ぶのは……」 佐治さんはそこで言葉を一旦止めると、顔を真っ赤にして止めてくれないか?と今にも消えそうな声で呟いた。

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