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番外編国井さん、熱烈に口説かれる

「チカさん、無事に仙台駅に着いたみたいで良かったですね」 「はい。蜂谷さんたちも無事に飯坂に着いたみたいで良かったです。青空さん、今日はいとさんに会えたみたいですよ。一緒におやつを食べたと蜂谷さんからメールが送信されて来ました」 「そうですか。いとさんに会えたんですね。本当は毎日でも会いに行きたいけど、容態が安定していないようだからあまり無理をさせたくないと青空さんが話していましたから」 「いとさん、そんなに悪いんですか?一週間くらい前にいとさんと電話で話したときとても明るくてそんな感じがしなかったのですが……」 「余命宣告を受けても完治した例はいくらでもあります。青空さんがいとさんの生きる源になっていますからね。尊さんが満期釈放されて、青空さんと二人で会いに来るまでなにがなんでも生きたいと話していました」 いずれは分かることだからと、いとさんに包み隠さず自分が犯してしまった罪や、尊さんのことを話した青空さん。目に涙を浮かべながらも最後まで黙って聞いてくれたと青空さんが話してくれた。 「手塚さんはつかみどころがない人だと思いませんか?」 「はい。ずっと裏方の仕事をしていて滅多なことでは表に出なかったと聞きました。だから同じ宇賀神組でも手塚さんの存在を知らない人もいると。僕も最初それを聞いたときはまさかと思いました。だって挨拶くらいはすると思うんです。あまり見ない顔の人がいれば新入りなのか普通はまわりに聞くと思うんですけど……」 「昔と比べて人間関係が希薄になっているのかもしれませんね」 橘さんがため息をつきながらお湯でとかしたインスタントのコーヒーにミルクをたっぷりと注いだ。

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