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番外編国井さん、熱烈に口説かれる

「槇島の手下たちと派手にやりあったみたいだな」 「先に仕掛けてきたのは彼らのほうです。やられたからやり返しただけです。正当防衛です。私たちは一切悪くありません」 「でもな手塚、一般市民に怪我人が出てしまった以上誠心誠意に対応しないと。のちのち足を引っ張られることになりかねないぞ。同じ宇賀神組なんだ。知らぬ存ぜぬは通用しないぞ」 「はい。肝に銘じます」 「世間話はこのくらいにして。佐治に会いに来たのは口実で、用があるからわざわざここに来たんだろう?」 「たいした用ではありません。よほど慌てていたんでしょうね。着の身着のまま逃げ出したみたいで、二人の私物がそのまま置いてありました。サツから職務質問をされたとき、衣服の上から触れて確認したり、ポケットやカバンの中身を開披させたりと危険なものがないか普通は調べますよね?サツが気付かないわけがないんですけどね。菱沼組にはこれを解析できるプロフェッショナルがいると聞きました。是非ともお力を貸していただきたい」 手塚さんが彼にちいさな紙袋を差し出した。中にはガラケーと呼ばれる携帯電話が何台も入っていた。 「もちろんタダでとはいいません」 「ものすごく嫌な予感がするのは気のせいか?」 「さぁ、どうでしょうね」 にっこりと微笑む手塚さん。 「間に合ってるから遠慮しておく」 「まだなにも言ってませんよ」 「おおよその検討はつく。頼むから信孝を刺激しないでくれ。あとでえらい目にあうのはこの俺なんだから」 どうやら手塚さんは彼のお世話係をする気まんまんで来たみたいだった。

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