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番外編信孝、愛してる

「なんで僕の名前を知っているのかなとかなり警戒して睨み付けてしまいました。まさか宇賀神組の方だったとは」 ハンドリムを握り車椅子をこぎながら姿を見せたのは四季さんだった。 「裏方に徹し、ほとんど表に出ないから四季が知らないのも無理はない」 「あ、もしかして彼、ナオさんが言っていた信孝さんの浮気相手ですか?」 「へ?」 予想の斜め上をいく言葉が四季さんの口から出たものだから驚いて思わず携帯電話を落としそうになる鞠家さん。 「ナオがそんなことを言ってたか」 「自業自得。ガキでも分かる」 「それもそうだよな」 柚原さんの言葉に相槌を打つ鞠家さん。 「でも珍しいですね。社長と柚原さんが一緒にいるなんて。もしかしてお邪魔でしたか?」 「ちょうど帰ろうと思っていたところだ。四季、仕事は慣れたか?」 「はい。社長も他のみなさんもすごく良くしていただいているので」 嬉しそうににっこりと微笑む四季さん。 「こんだけ癖の強いメンツが揃っていても動じない四季のほうがある意味すごい。体調優先で、くれぐれも無理はするなよ」 「ありがとうございます柚原さん」 はにかみながらもお腹にそっと手をあてる四季さん。幸せいっぱいの笑顔を浮かべた。 「四季、十分くらい一人で留守番が出来るか?」 「子どもじゃありませんから大丈夫です。社長も卯月さんと同じで心配性なんですね」 四季さんがぷぷっと笑いだした。

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