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番外編 災難続きの信孝さん
「イッチ?」
柚原さんが腕を組み怪訝そうに首を傾げた。
「あ、もしかして……」
四季さんが両手を叩いた。
「ある考えがひらめいたようだが、紗智に知られたら間違いなく血の雨が降る。お口チャックだ。てか、なんでさっきからずっと俺の顔を見ているんだ?和真に焼きもちを妬かれてもしらんぞ」
「僕はてっきり昔、柚原さんが社長がそういう仲だったのかなって。だから焼きもちを妬いているのかなって。あれ、もしかして違ってましたか?」
一瞬ぽかんとする柚原さん。
「何がどうなったらそうなるんだ?俺は優璃一筋だ。優璃以外は眼中にない。ヤスから聞いてないのか?俺と優璃の馴れ初めを?」
「僕がヤスさんから聞いたのは、かいつまんで話せば柚原さんはずっと片思いをしていた橘さんと両想いになり結婚した。でも初恋の相手は弓削さんだったって」
「ヤスのことだ。最初から弓削は俺のものだった、そう言ってなかったか?昔のことをいまさらほじくり返されても困るんだけどな。弓削を他の男に取られるんじゃないか、気が気じゃないヤスの気持ちも分からない訳ではないがな」
「やっぱり日本語は難しいですね」
「そうだな」
柚原さんと四季さんは顔を見合わせるなりぷぷっと笑い出した。
「俺のこと、呼んだか?」
カタンと音がして。ヤスさんがひょっこりと顔を出したものだから四季さんは飛び上がるくらい驚いた。
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