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番外編 災難続きの信孝さん

「機嫌が悪そうだって?当たり前だろう。あともう少しで仕事が終わるから待っていてくれと頼んだのに。先に行ってるし。ちゃっかりご飯までご馳走になっているし。しかも俺の好物ばかり旨そうに食べて。なんかすごくムカつくんだけど」 「橘さんに呼ばれたから。先に行くからってメールしたし」 「メールなんていちいち確認しないから、用があるときは電話を寄越せっていつも言ってるだろう」 「子どもたちの前です。痴話喧嘩はそのあたりにしましょうか?」 橘さんに言われどきっとする二人。はっと我に返りあたりを見回すと、にこにこと笑うの太惺と心望と目があった。 「あれれ、もう起きちゃったの?」 二人に駆け寄ろうとすると、スッと斎藤さんの後ろに隠れてしまった。 「翼おじちゃんはこれからご飯だから俺と遊ぼうか?」 「誰がおじちゃんだって?」 「あながち間違っていないだろう?」 吉村さんが両手を合わせてご馳走さまでしたと言うとくすりと笑った。 「あ、そうだ。デザートありますよ。お腹がいっぱいでしたら無理して召し上がらなくても……」 「本当ですか?嬉しいな。大丈夫です。デザートは別腹なので」 吉村さんも斎藤さんも人当たりがよくて。いつもにこにこと笑っているからか、子どもたちはあっという間に二人に懐いてしまった。

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