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第4話

朔久side 初めて会った日から気が合って、一緒に立候補した生徒会。まさかの当選で、そして、お互い希望した職では無かった。 「今日ね、気になる子たちがいたよ」 「それは、私たちみたいな関係なのですか。風当りが強いですね…」 「そうだね…。僕たちも、支え合っていこうね…」 「はい…」 僕たちが恋人同士になったのは、ちょうど半年前。秋頃の話だ。あの日は雨が降っていて、どんよりとした日だった…。 夕暮れの教室で、彼と話していた。 「雨ですね…」 「帰れないな…。びしょ濡れになる」 「そうですね。明日はテストですし、熱が出ると困ります…」 「職員室の貸し傘は全部終わっちゃったからな…」 運悪く貸し傘も、無くなり、二人で教室の窓側の席に座って雨が降っているのを眺めていた…

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