4 / 19
第4話
朔久side
初めて会った日から気が合って、一緒に立候補した生徒会。まさかの当選で、そして、お互い希望した職では無かった。
「今日ね、気になる子たちがいたよ」
「それは、私たちみたいな関係なのですか。風当りが強いですね…」
「そうだね…。僕たちも、支え合っていこうね…」
「はい…」
僕たちが恋人同士になったのは、ちょうど半年前。秋頃の話だ。あの日は雨が降っていて、どんよりとした日だった…。
夕暮れの教室で、彼と話していた。
「雨ですね…」
「帰れないな…。びしょ濡れになる」
「そうですね。明日はテストですし、熱が出ると困ります…」
「職員室の貸し傘は全部終わっちゃったからな…」
運悪く貸し傘も、無くなり、二人で教室の窓側の席に座って雨が降っているのを眺めていた…
ともだちにシェアしよう!