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第5話
愛良side
あの日の事は私もよく覚えている。二人で教室の窓側の席に座って雨が降っているのを眺めていた…あの日…。
私の方から告白しようとしていたのに、先を越されたんだ…。
「一本でも残ってれば良かったのになぁ…そしたら、相合い傘出来たのに……。僕ね、夏弥の事が好き…。好きなんだけど、気持ち悪いよね…。ごめん、忘れて……」
「私も好きですよ…。恋愛的な意味で、好きです。先を越されてしまいました…」
「…本当に?」
「本当です」
あの時の驚いた顔は、今でもよく覚えてる…。
"ポカン" としてて可愛かった…。
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