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第18話
愛良side
目が覚めた。疲れているはずなのに、目が覚めてしまったのは、朔久の寝顔が見たかったからだ…。
無音カメラで、この幸せそうな寝顔を撮ってロック画面に設定した…。そんなことをしていると、もぞもぞし出して…。思わず寝たふりをしてしまった…。
「んっ……、やばぁ…、夏弥の匂いばっかりで、死んじゃう……」
ごそごそ動いて私にくっついてくる…。胸のところで頭をグリグリしながらふわふわした口調で煽るようなことを言ってくる…。
うっすら目を開けると、まだ寝ていると勘違いしてる朔久の可愛い行動が見えて勃ちそうになった…。目が合いそうになって閉じると、耳元までよじよじと登るように動いてきて……
「好き……。愛してるよ、愛良…。だから、ずぅーっと、僕のそばにいてね…」
可愛すぎて襲わないように耐えるのがしんどい…。言った後で恥ずかしくなったのか顔を隠すように布団に潜っていった…。
「……そういうのは面と向かって言ってくれると嬉しいんですけどね。恥ずかしがりやさんには難しいですね。私も、朔久の事、愛してます。別れたいと言ってももう離しませんから…。覚悟しておいてください」
なんて耳元でいうと、耳や首まで赤くなってる…。この子が私の恋人なんだと思うととても愛おしくて可愛くて…。なんて幸せ者なんだろと思う。
「……っ!…はぃ……」
「おはようのちゅーする?」
「し、たい……」
上目遣いで "したい…" なんて言われると、"シたい…" に聞こえちゃって、自分の思考回路を恨む…。
朝から襲う気か、ダメだぞって自分に言い聞かせてたのに……。
「…んっ、んんっ……、ぷはっ…はぁ…はぁ……。愛良……、シたくなっちゃったぁ…」
「まだ朝ですよ?」
「朝からシちゃダメなの…?」
今日が休日で良かった……。それにこんな据え膳喰わないわけはない。美味しく頂かせていただきます…。
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