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第4話
愛生side
本当に彼は俺の事を好きだと思っているだろうか…。そんな気持ちが芽生え始めた。だから思い切って聞いてみた。
「ねぇ、本当に恋人だと思ってるくれてる…?僕のこと、本当に好きなの……?」
「んー、分かんないや……。好きだと思って告白してみたけど、あっさり行き過ぎて好きかどうか分かんなくなった」
「…あ、遊びだったの⁇」
「告白する前は本当に好きだと思ったんだよ〜?なんかさ、違う気が来てきちゃった〜」
嗚呼、腹立たしい…。無気力になる子の中でも全てを諦めてる子が本当に腹立たしい
頑張っても手に入らなくて諦めてる子とか、簡単に手に入るから頑張らなくなった子とか……。そんな子達が知らない感情や、感覚をその身体に叩きこんで、抜けられないくらい深く、その快楽に落としたい……。
「……あ、あの…、今度の土曜日、家に僕一人だけなの……。と、泊まりに来ない…?」
「んー?セックスでもしたいの?」
「うん。だから、泊まりに来て…」
「……いいよ。そしたら、本当の気持ちが分かるかもしれないしね〜」
こうして土曜日に泊まりにくることになった…。初めて知るだろう快楽に彼はどんな風に鳴いてくれるのだろう……。楽しみで仕方なかった…。
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