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第7話

愛生side 初めて聞いた本心。やっぱりこの子は俺の求めていた子だ…。無気力でなんでも手にはいるのに、本当に欲しいものを手に入れたことが無くて…。それで全てを諦めた子…。 この子を快楽の中に落として、俺しか見えないようにしてしまいたい…。そしたら見た目じゃ無くて俺自身を見てくれる。 「なぁ、俺の目を見ろよ。目を合わせて好きって言え…」 「……あっ…、あの…」 「ほら、早く言えよ」 「…好きっ……、愛生が…好きっ……」 俺と目があっても驚いた表情をせず、目が合った事を嬉しそうに笑って…。それで、好きって言ってくれた……。 無理矢理言わせてしまった感は否めないが、それでも目を見て好きって言われるのはとても嬉しくて、空っぽの心が満たされるみたいだった……。 「……好きだ。俺も、春が好きだ」 「んんっ……ムズムズする…。名前呼ばれるの久しぶりだ…。誰かに好きだって言われるのも、好きな人に名前呼んでもらえるのも……。幸せ過ぎて……ムズムズする…」 「そのうち慣れる。そしたら、抱かせて」 「うん」 今すぐにでも抱きたかったが、春が、これ以上は無理ですって顔してたから…。今日は一旦引く事にした…。

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