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第9話

愛生side 泊まりに誘った日。一旦引いて、ドキドキ過ぎてて泊まれそうにないと言った彼を家に帰してから避けられている気がする。 視線は時々感じるが、振り向くとそらされるしどこかに消えてしまう。 「……あれ?かいちょ…?」 「愛生…?…何か忘れ物?今日生徒会休みだよね?連絡し忘れた…??」 「休みの連絡来てました……。会長に、相談したいことがあったので……、探そうと思ってたんです…」 「相談…?何かあったの?」 「あの、……えっと…、春と、付き合い始めたんです……。でも、避けられてて…。僕、春を少し追い詰めてしまったみたいで…。謝りたいんですけど…。それに、春は抱え込むところがあるから、発散させてあげたくて……。それに、僕の顔を見てもそれだけで判断されなかったの初めてで、嬉しくなっちゃって…。春の辛いって思ってることを一緒に背負って、怖くなるくらいに甘やかしてあげたいって思って…。少し焦ってしまったみたいで、やり方を間違えたたんです…。余計に追い詰めてしまったみたいで…。だから心配で…どうしたら……」 「なるほどね…。あ、誰が来る。隠れてっ」 二人で棚の後ろに隠れると、春が入ってきた……。何かを悩んでいるみたいで、暗い顔をしてて……。今すぐ抱きしめてあげたい…。そう思うのにそれが出来ないのが辛かった……。

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