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第11話

愛生side まだ混乱しているみたいでフリーズしてる。彼を抱きしめて、驚く…。自分で感じたことないくらいに安心したから……。 「ごめん。焦って色々聞きすぎた…。なかなか会えなかったから、不安だった…。俺が、俺が教えてあげるって言ったのに。幸せって感情を教えてあげようとしてたのに、辛いって思わせちゃって後悔した…」 「……ち、違うのっ!僕が、僕が幸せなのを怖がって逃げちゃったから……。だからっ…ご、ごめん…ね?……」 「俺の話。聞いてくれる……?」 「うん…」 何から話そうか…。どこから話すのが一番誤解なく伝わるんだろうか…。自分の事を語った事など無いし、何を思ってるかって言うのも伝えたことが無いから…。上手く伝えられるか分からなかった……。 「俺の顔、綺麗でしょ……」 「う、うん。…すっごく、びっくりした」 「自分で言うことでも無いけど、綺麗な顔してるから、色んな人が近寄ってくるの。自信があるのか知らないけど、胸とかボディータッチとか…。そんな女ばっかり…。男にも告白されたよ。綺麗だから抱けそうなんて言うだもん。笑えるよ……。本当は抱けない癖にさ…。女も香水臭くて気持ち悪いっ!誰も俺の内面を見ない。俺の汚いところを見ないんだ……。見たらすぐに捨てるくせに、『全部受け入れるよ』なんて言って近寄ってくる。どいつもこいつも気持ち悪いっ!!だから、俺に興味のやつで、無気力なやつ…。その子なら俺の好きなように育てられるって思った……。そんな汚いところまで愛して欲しいって我儘なんだ…俺…」 「……なんか、似てるね。僕たち……。お互いに、諦めて、何も手に残らないのを寂しいって泣いてるんだ……心が…」 「……そうかもな…、俺、春に酷いことした。酷い事したいって思いながら、実際に酷い事すると後悔ばっかりで満たされない…。ごめん…。春は俺なんかには合わないほど綺麗なやつだった……。簡単に手を出しちゃダメなやつだったのに……。もう手放したく無い…。俺、春と一緒にいたい…。だから、ごめん……。ずっと一緒に居て…」 こんな俺を、どうか許さないで……。

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