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①同意を求められて

 ◆第三話◆ 「っくしゅん!!」 「よかったね。ここの料亭、バスタオルと借りられる着物があって」  大きなくしゃみをする俺に、にっこり微笑みそう言ったのは茶色い綺麗な目をした月夜(つきや)だ。  彼は今、バスタオルを頭にかけ、濡れている自分をそっちのけで俺の頭を拭いてくれる。  ――そう。  彼は池ポチャという大役を見事にこなした俺のとばっちりを受けたんだ。  俺が池に入るのと同時に大きな水しぶきがあがって、側にいた月夜にも池の水をひっ被るという、とてつもない被害を……。  当初、俺が着ていた白のワンピースは濡れに濡れ……。  もう着続けるのは困難だった。  そんな時、大きな水音を聞きつけた料亭の人が、俺が池に落ちるという前代未聞な出来事に気がついて助け出してくれた。  とりあえず、服が乾くまでの間、代わりの茶色い着物を貸してもらってここで待機だ。

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