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⑤同意を求められて

「あ、ひとつ。言おうとしていたんだ」  すると突然、月夜は思い出したかのように声を上げた。 「?」  言おうとしていたこと?  なんだろう。  視線はそのままで、耳だけを傾ける。 「同い年なんだから敬語は抜きにしてほしい」  ふ~ん、敬語なしでいいんだ。 「だったら月夜も、『さん』づけを止めてくれ」  俺は視線を畳から月夜へと戻した。  二重の目が大きく開いている。  さすがに華道家である次期当主に向かって、突然の呼び捨てはマズったかな。  月夜の顔色が気になって、俺は様子を(うかが)った。  ……って、だから、いいんだよこれで。  幻滅されて、『許婚の件はなかったことに……』って言わることこそが俺の理想だろう?  すべては……そうだ!!  父さんに好きなものを買って貰うためだ!!  さて、何を買って貰おうかな。  タブレット型のパソコンとかでもいいよな。

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