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⑥高校生活は前途多難!?
……まあ、俺が料理できるかって言えば……まったくできないんだが……。
華道の次期当主に朝飯つくらせる俺っていったい。
いやいや、俺は月夜に嫌われなければならないんだから、これでいいんだよ。
背徳なんて感じる必要ないだろ俺!
俺は、申し訳なく思う気持ちに首を振って、自分の考えを打ち消した。
「……? 花音?」
しばらく自分の両極端な考えと戦っていた俺のにはいつの間にか月夜が立っていた。
月夜は眉間にしわを寄せ、心配そうに俺の顔を覗き込んでくる。
「っつ!」
そのとたん、俺の胸がぎゅっと締めつけられた。
……まただ……。
月夜といると、こういうことが多々あるんだ。
胸がドキドキしたり、痛んだり――。
これ、なに?
わけがわからない。
「あ、何でもない。顔も洗ってくる……」
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