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⑦高校生活は前途多難!?
自分の中でいったい何が起こっているのかわからず、意味不明な感情を振り払うため、月夜から背中を向けた。
洗面台と向かい合った俺は、煮え切らない気持ちを洗い流そうと、冷たい水でおもいきり顔を洗った。
その後で、峰空高等学校の、もちろん女子の制服に着替えはじめる。
白いカッターシャツに袖を通し、膝上の短いワイン色のまきスカートをはく。
鏡に写った自分の哀れな姿に目をつむりたくもなるが……こればっかりはどうしようもない。
父さんには普段じゃなかなか買ってもらえない高価なものを強請 ってやるんだ。
ここが我慢のしどころだ。
俺は鏡に写っている妹の花音にしか見えない自分の姿を見つめ、気合いを入れ直した。
そして身だしなみを整えるべく、首元で結ばれるはずの赤いリボンと格闘する。
……んだけど……。
「…………なんでだよ…………アレ?」
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