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⑮高校生活は前途多難!?
「ふんふふ~ん」
朝から美味いご飯をたらふく食べた俺は、すこぶる上機嫌だった。
唇からは鼻歌までが飛び出す始末だ。
たかが美味いご飯を食べただけなのにってそう思うけど、なんでだろう。いつもよりずっと心が軽いっていうか……俺ってほんと単純だ。
これでスカートをはいてなかったらもっといいんだけどな。
――なんて思いながら、俺は今、月夜と高校に向かっていた。
別荘から歩いて15分程度のところに峰空高校がある。
行く先々で、先輩や後輩。同学年だろう生徒たちに挨拶される月夜は人脈がある。
優等生って月夜みたいな奴を言うんだろうな……。
俺は挨拶を交わす月夜を見てそう思った。
そうこうしていると、高校に無事到着した俺は、一度月夜と別れて、今後世話になるクラス、2年6組の担任である、松尾先生に挨拶のため、職員室へとやって来た。
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