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⑧放課後は大波乱!
どうにか拘束から抜け出そうと身を捩 って抵抗を試みる。
だけどやはり男子3人ともなると、自分ひとりの力では太刀打ちできない。
「暴力はふるわないからさ」
俺の耳元で、ひとりがぼそりと呟いた。
たしかに暴力はふるわれない。
だけどこの状況は拙い。
「……っつ!!」
俺は唇を噛みしめ、両手足を動かし続ける。
男3人に迫ってこられて気持ち悪さがピークだ。
だけど……。
シュルッ。
俺の抵抗もむなしく、衣擦れの音がした。
……今朝、月夜が結んでくれたリボンが……。
解かれたんだ。
それを知ると俺の体から力が抜けていく……。
首元は冷たいジメジメした空気にさらされる。
俺が抵抗できなくなったことを悟ると、別の男子が俺の足をなぞってきた。
それからゆっくりとスカートへと入ってくる。
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