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⑫ズキズキを胸に秘めて。

「……っつ……」  あたたかな月夜のぬくもりが俺の体を包み込む。  月夜。  月夜……。  俺、貴方が好き。  ……だからもう少し。  もう少しだけ――。  どうか、神様。  もう少しだけ月夜の側にいさせてください。  俺は月夜の腕の中でただひたすらに願う。  側にいさせてほしいと――。 ――第十話・ズキズキを胸に秘めて。・完――

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