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③思い=想い。
まぶたが熱くなる。
俺……泣きそう。
でも悲しいんじゃない。
その証拠に、俺の心はぽうっと蝋燭が灯ったみたいにあたたかだ。
ずっとずっと優しい気持ちになる。
愛おしいって、こういうことを言うのかな。
俺、月夜がすごく好き。
すごく好き。
ああ、ダメ。
無理だ。
込み上げる感情を抑えることができない。
月夜へのたくさんの好きが俺の胸から溢れてしまう。
蜂蜜色の髪を掴んだ手をそっと口元に運ぶ。
キスをした。
「――困った人だ」
すると月夜がぽつりとつぶやいた。
「?」
何がだろう?
顔を上げると、眉根を寄せて苦笑する月夜が見えた。
俺が首をかしげるのと同時だった。
月夜の腕が急に伸びてきたかと思ったら、直ぐさまベッドに押し倒された。
すぐ目の前には月夜の真剣な眼差しがある。
「つきや?」
ドキン。
重なり合う視線に、俺の胸が鼓動する。
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