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①優しい王子様との付き合い方。

 ◆第十四話◆  気だるい中にもあたたかな体温が俺の心を満たしていく……。  まるで春の木漏れ日の中にいるように穏やかだ。  とても落ち着く。  時刻は午後19時を回ったところ。  いつの間にか眠っていたらしい俺は、ふと目を覚ました。  天上には豆電球が優しく見守るように部屋を照らしている。  そんな俺の隣には月夜(つきや)がいる。  彼は今、茶色い目を閉ざして眠っている。  眠っていても綺麗だから困る。  長い睫毛(まつげ)。  すっと通った鼻筋の下にある薄い唇。  蜂蜜色(はちみついろ)をした腰まである髪。  まるでお伽噺(とぎばなし)に出てくる王子様みたいだ。  俺は、俺を魅了して止まない月夜の薄い唇に吸い寄せられるように、指を滑らせた。  ……弾力があって、いつも微笑を浮かべる唇。  頬やこめかみ。  口にキスされたし、首筋にもキスマークもつけられた。  この唇にたくさん触れられたのだと思うと、胸がキュンと締めつけられる。

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