236 / 305

⑪悲しい想いを秘めて。

 恥ずかしいとか。  もうそんなことはどうでもいい。  今はこの時間を大切にしたい。  ……月夜……。  俺ね、明日。  あなたとさよならをしなきゃいけないんだ。  だから、さ。  その前に。  せめてもう一度……。  もう少しだけ、あなたを感じたい。 「月夜、抱いて」  俺は頬を伝う涙をそのままに、月夜に縋りついた。  《第15話・悲しい想いを秘めて。・完》

ともだちにシェアしよう!