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⑪あなたと俺の相愛数。

「何って……亜瑠兎が白無垢を着ているし。父さんから亜瑠兎との仲を承諾してもらったし……ということは亜瑠兎との結婚を許してもらったってことでしょう? 君をここで抱いていいってことだと思う」  はぃいいいっ!?  ――いやいやいやいや。  違う違う。  嘉門さんは月夜と俺の関係を認めたわけじゃない。  ただ単純に俺っていう存在を認めてくれたっていうだけだ。  嘉門さんの気持ちに応えられるよう秘書になる勉強をしなくちゃならないし……。  そもそも今は真っ昼間だ。  というか同性で結婚なんてありえない!  だから結婚を許してもらったわけでもない。  というか、俺たちまだ高校生だからっ!!  だいたい、この着物だって早苗さんに着せられただけで、特に大きな意味はないんだ。  ぶんぶんぶんっ!  俺は違うと首を振った。

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