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④あなたと俺の相愛数。
嫌な記憶しかないこの部屋は、正直とても居心地が悪い。
昨日の出来事がフラッシュバックしてくる。
だけど今、俺の隣にいるのは早苗さんで、嘉門さんじゃない。
俺は自分に言い聞かせる。
……だけどさ。
これって、どういうこと?
小首を傾げて呆然と立ち尽くす俺。
そんな俺を前にして、早苗さんは座布団を手にした。
ここの部屋にある襖に並べた。
早苗さんはにっこり微笑んで手を伸ばし、襖の側に置かれた座布団に座るよう促した。
俺が座布団に腰を下ろせば、次第に襖の先から話し声が聞こえてきた。
どうやらこの先にもうひとつ部屋があるらしい。
「何があっても亜瑠兎とのことだけは譲らない!!」
それは月夜の声だった。
いつも俺に話しかけてくるような穏やかさはまったく感じられない。
「お前は自分が何を言っているのかわかっているのか!?」
そんな月夜に声を荒げて反対しているのは嘉門さんだ。
やっぱ、すっごい怒っている。
月夜!
月夜が大変だ!
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