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立花理人 5

力尽き、二人とも眠ってしまったらしい。 床でそのまま寝てしまっていたため体の節々が痛い。 そういえば、後始末もせずに寝てしまったけれど、壮太は大丈夫だろうか。 理人に抱きつくようにしている壮太の頭をこつん、と小突いた。 「壮太、起きろ」 「う……んん……」 壮太はむくり、と起き上がる。 拍子に後孔から白濁の液体が垂れて床を汚した。 あとで掃除をしなければ。 「シャワー行くぞ」 「……一人で行くよ。いてっ」 立ち上がろうとすると、壮太は腰を抑え、四つん這いになってしまった。 ハッスルしすぎてしまったらしく、壮太は立ち上がれないようだった。 「……お恥ずかしい」 「仕方ねぇな、掴まれ」 壮太の腕を肩に回し、体重を理人にかけさせて、シャワー室まで向かった。 汗で体中ベトベトで気持ち悪い。 服を脱ぎ捨て、二人そろって浴室へ入った。 シャワーを出して温度を調節し、湯を浴びると気持ち良かった。 「壮太、ケツ向けろ。掻き出してやるから」 「えっ!自分でするよ、いい」 「後始末くらいさせろ。ほら」 理人は親切心で壮太を壁に向かせて手をつかせ、尻を突き出させた。 そう、あくまでも親切心だったのだ。 (エロ……) その様子がとても色っぽくて、思わず生唾を飲み込んでしまった。 が、すぐに頭を振り、邪念を追い払う。 理人は壮太の後孔に指を入れ、くちゅり、と中をひっかいた。 どろり、と液体が指を伝う。 そのまま奥まで指を入れて同じようにしてやると、壮太が切なげな声を上げ始めた。 「あ、ん……ふ……」 一生懸命声が出そうになるのを我慢している様子だった。 あんなセックスをした後で何を恥ずかしがることがあるのだろうか、今更だろう。 「声出したら?」 「ひゃっ」 首筋をぺろり、と舐めると壮太が可愛らしい声を上げた。 理人の理性を追いやってしまいそうな反応に困惑しながらも少し楽しくなってきた。 「後処理で感じてんの?可愛いな、壮太」 「言わな…んあ、いで……あぅ……いじ、わる……」 可愛い壮太をもっと見たくて、わざと壮太の感じるところを触れてやった。 刺激を与えるたびにびくんと体が反応し、中がきゅう、と締まる。 反応したのは壮太だけではない。 理人の下半身もまた、すっかり元気を取り戻してしまった。 「ごめん、壮太」 「え?あ、ああっ!」 我慢できず、理人はペニスを壮太の中へ挿入した。 こんなに可愛い反応をする壮太を見て据え膳をずっと食らうのは御免だった。 「動くよ」 「あ、ああ、あ、あ!」 浴室は声がよく反響する。 壮太の艶めかしい声が浴室内に響き渡り、より一層興奮が増してしまう。 自分は壮太のことをどう思っているのだろうか。 好きかどうかは分からないけれど、可愛いとは思うし、大事にしたいとも思う。 放っておけないし、誰かにとられるのも嫌だ。 この感情は一体何なのだろう。 友達以上、恋人未満、とかいうやつだろうか。 恋人でもないのにこんなことをするなんて、酷いやつだな、と心の中で失笑した。 「りひ、と、お願い、前、触って」 「いいよ」 壮太の男根も硬度を増していた。 この行為を拒否したいわけではないらしく、むしろ受け入れてくれているようで嬉しかった。 「はぁ、あんっあ、あ、」 「壮太、ごめん、も、出る」 「いいよ。出して、いいよ、全部、出して」 壮太のにこり、と笑む表情に思わずきゅんとして。 気が付くと、壮太の中に欲望を吐き出していた。 シャワーの音が空間を制している。 二人の荒い息遣いはシャワーの音で掻き消される。 「……ごめん、もう一回、後始末する」 「はは、お願い」 気付けば暗かった壮太の表情には笑顔が戻っていたのだが、理人はそれどころではなく、そのことに気付いたのはシャワーを終えてからだった。

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