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第4話
生徒会室は実質ないに等しく、俺たちの拠点はいつも転々としている。
そのため資料やデータは全て三船の管理下にある。
俺はその上にのさばり、人前で良いところを演出し、また、生徒会長としての記入をする。
三船の膨大なデータの管理に比べれば、安いものなのか、と感じてしまうが俺も忙しいに越したことはない。
と言うことで、推薦という形で齊藤河南を取り込むことにした。
今日は空き教室の一室で事務系の仕事をこなしている。
そこに、三回ノックが鳴り、俺の返事で中に入ってくるソイツ。
俺は三船に耳打ちをした。
「悪くない」と。
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