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第7話side齊藤河南
対面式で全校を仕切る生徒会三役。
その中の二人が圧倒的な存在感を見せ付けるなか、僕は代表として登壇する。
その真正面に構えているのは、生徒会長。
僕はその人を、緊張するこの場で一目惚れをしてしまった。
そもそもゲイだから、好きになる性別は男なんだけど、今回はレベルが違う。
切れ長の眼に突き刺さらんばかりの視線。
それから高身長から醸し出される妖艶な雰囲気。
そして、黒縁眼鏡なんて、僕のドストライクの人だった。
所謂「クールビューティー」な人が好みだ。
僕はこの人といつかお近づきになりたい、そう目標を掲げるつもりで挨拶文を読み上げ、一息ついた。
これから目標とする生徒会長の側には、もう一人威厳を放つ存在がいたけど、僕には生徒会長しか見えなかった。
その人のためにする努力は決して惜しまない。
それどころかその努力が結実となることを想像しまってにやけるほど。
僕は努めて冷静沈着な態度をとろうとした。生徒会長を真似てみただけなんだけど。
やっぱり、本家がするものだよ。
僕は大人しくかつ、したたかな方が合ってる。
後々そのにやけた顔が僕たちを赤い糸で繋ぎ合わせていたなんて、知る由もない。
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