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第5話

「足を抱えて広げて」 俺は勇士の命令に従う屈辱に唇を噛み締めながら全裸でベッドの上、仰向けになっている足の膝裏を両手で抱え上げ広げる。 「…ココ…この前、あんなにシタのに全然、弛んでないね…凄くキツそう」 勇士に後ろを撫でられる気持ち悪さに、背筋に悪寒が走っる。 「…いきなり突っ込んだら、裂けちゃうかもね」 「……ヒ………ッ!!」 いきなり指を突っ込まれて、身体を強張らせた。 「やっぱり凄くキツいね…何回シテも初めてみたいに…さすがボクが見込んだだけあるよ」 いつまでシテも慣れない…当然だ。 蓮以外の指と思っただけで吐き気がする。 足を閉じる事もできないまま、勇士の指が俺の中を動き回る気持ち悪さに歯を食いしばり耐える。 俺の中から勇士の指が引き抜かれた後、ホッとする間もなく熱いモノがソコに押し当てられた。 「このまま入れるからね…少し痛いかもしれないけど、しようがないよね…“お仕置き”だから…」 その直後、ズンッとした衝撃とともに痛みが下半身を襲い、身体が仰け反る。 「…ひぎぃぐううぅぅぅ……っ!!」 あの時みたいに無様な悲鳴は上げるものかと食いしばっていた歯の間から、それでも声が漏れる。 勇士は俺の腰を掴み、激しく動き始める。 「…いいよ…いいよ…凄くいい…凄い締まりだ…さすがボクが見込んだだけの事はあるね」 「…ひぎぃ……っ!…ひぐぅ……っ!!」 勇士が激しく突いてくる度に、俺の食いしばった歯の間から悲鳴が漏れる。 「…サイコーの尻だよ…っ…この尻がボクだけのモノだなんて勿体ないね……っ」 ふざけるな………っ!! 俺はお前のモノじゃない………っ!! 俺は蓮のモノだ………っ!! 「…ふぐぅ……っ!!…うひぃ……っ!!…うふぅ……っ!!」 心の中の叫びは悲鳴となって歯の間から零れ落ちる。 (痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい) 勇士が俺の中に入れる時、どこかが切れたのか血の匂いが広がっていく。 痛かった………あまりの痛さに涙が零れるほど。 先ほど蓮のモノを喉の奥まで迎え入れた時に零れた涙とは全然、違う涙。 あの時の幸せだった気持ちはもう、ない。 勇士の激しい動きにベッドがギシギシと悲鳴を上げる。 (…蓮………蓮………蓮………っ…) 俺は勇士に犯されながら心の中で蓮の名前を叫び続けた。

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