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第10話
「…も……いいだろ……放せ……」
前と後ろを同時に攻められて、快感に引きずられそうになるギリギリのところでガマンし、喉から声を絞り出した。
「…いいよ…いいよっ……遥香の中、最高だねっ!!」
しかし、そんな俺の声も聞こえないのか、勇士は激しく腰を動かして突き上げ続ける。
「蓮も馬鹿だねっ…こんないい身体を放っておくなんて……っ」
このままだと夜中まで放してくれないかもしれない………。
(蓮の元に帰らなければ………)
そう焦った俺は早く勇士をイカそうと、勇士のモノを締め付けている孔に力を込めて締め付けた。
「………うわあっ!!」
いきなり俺に自身のモノを締め付けられ、驚いたのか勇士は悲鳴を上げた。
「…イク……イク……ッ…イッちゃう……っ…やだ……まだ、まだ駄目っ……まだイキたくないよ…っ…まだ楽しみたいっ……直人…直人…っ……助けて……直人……っ」
俺は勇士の叫びには構わず、勇士のモノを締め付け腰を振る。
(早く……早く勇士をイカして蓮の元に帰らなければ………)
それだけを考えて、激しく腰を振る僕にそれまで黙っていた直人が優しくしかし、俺にとっては絶望的な言葉を言う。
「…大丈夫ですよ、勇士様…夜はまだ始まったばかりです。遥香も喜んでいるみたいですし、一晩中楽しんだらいかがですか」
(………蓮……………っ!!)
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