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第18話
-俺は全裸のまま、両足を広げて足首に鎖を嵌められ、固定され両手も万歳をするように広げられ、手首にも鎖を嵌められ縛られている。
顔には目と鼻と口の部分に穴が開いている覆面を被せられていた。
俺の中には細い棒が入れられいて、その先は前立腺に当てられたまま、固定されている。
-ここは、屋敷の地下に造られている座敷牢のひとつ。
目隠しと猿轡を噛まされている俺は、室の外から聞こえてくる悲鳴や嬌声がよく聞こえる。
その中に時々、勇士の喚き声や直人を呼ぶ声が混じって聞こえていた。
勇士もこの座敷牢のどこかに入れられている…多分、声は聞こえないが直人も……。
-悲鳴や嬌声の中に、靴音が聞こえる。
その靴音は俺が繋がれている場所へ真っ直ぐ歩いてくると、室の前で立ち止まる。
俺の身体が緊張で強張る。
鍵を外す音。
中に入ってくる音。
部屋の中を歩いて、近付いてくる音。
耳を澄まして、気配を感じ取る。
男はいつものように、俺の後ろで立ち止まる。
男がつけているのか………いつもと同じ香水の香りが香った途端。
ドクンッと心臓が跳ね、俺のモノがムクムクと元気になる。
それに気付いたのか、後ろで男がクスリと笑う気配がして、俺の顔が羞恥にカッと熱くなる。
-男はひと言も言葉を発しない。
それは、初めからそうだった。
初めて俺が後ろの刺激だけで勃った時も、髪を撫でただけだった。
だが、俺は何故か、それが嬉しかった。
両手、両足を縛られ、口も目も塞がれて牢屋に繋がれている。
今日がいつなのか、今が朝なのか、昼なのか、夜なのかも分からない。
聞こえてくるのは悲鳴や嬌声ばかり。
時々、食事を持って来て食べらせてくれたり身体を洗ってくれたりするが、誰も俺の質問には答えてくれない。
俺とは話す事を禁じられているのか、皆、事務的に物事を済ましていく。
特に身体を洗われる時は、そのあまりの乱暴さに物になった気分だった。
そんな中で、この………俺を調教する為に遣わされたのだろう男性は、俺を物ではなく人として扱ってくれる。
言葉はなくても、行動で分かる。
俺は、それが嬉しかった。
だから、男性に褒められると俺も嬉しい。
俺の心も身体も…全ては一生、蓮のモノだ。
それは変わらない。
しかし、その一方でこの男性の訪問を待ちわびているのも、また、本当の気持ちだ。
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