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*第4話 恋じゃなく相思相愛

 長屋さんと、時々飲みに行く関係になった。  学生に出させるわけないでしょ、と毎回奢ってもらうのが申し訳なく、思い切って「次は俺ン家にしません?俺が飯作るんで」と誘ったのは先月の事。  家が2駅しか離れていない事は最近知った。  互いの家を行き来するようになり、生唾を飲む場面も増えた。しかしへにゃりと警戒心なく笑う彼を前にしちゃ、伸びかけた手も引っ込めざるを得ない――筈だった。 *  ソファの上で目が覚める。  今日は俺の部屋でいつもの家飲みをした。空の缶も汚れた皿もそのままに、いつの間にか眠っていたらしい。  目の前に長屋さんの顔がある。 「あっ」  と長屋さんはパッと赤くなって慌てて飛び退いた。  寝ぼけた頭で考える。  考えられる可能性は一つ。 「長屋さん、もしかして俺の事好き?」 「え」 「違うの?好きじゃないのにキスしようとしたの?」 「ち、違っ」  狼狽える彼が可愛かった。  まだ半分夢のような心地で長屋さんに迫る。 「俺は好きですよ……桔平さん、ちゃんと言って下さい」 「す、好き……」  桔平さんの告白が「我慢しなくていいよ」の合図だと受け取った。  押し倒してキスをすると真っ赤になっている。 「可愛い。さっきは自分からしようとしていたのに」 「さ、さっきは!堤君が寝てると思ったから……」 「寝込み襲うなんてエッチ。ね、今度は俺が襲って良い?良いよね?優しくするから」 * 「ぁ、お願い、ゆっくり……」  桔平さんが苦しげに喘ぐ。  俺は恍惚と息を吐き、自身のペニスを突き立てた桔平さんの尻を撫でた。  プリプリでもモチモチでもない。ペタンコの尻は固くエクボがある。それでも愛しい、桔平さんの尻だ。  標準よりやや細長くひょろりとしたペニスは、桔平さんの体のイメージそのものだった。穿つ度にふるふる揺れるそれは、握ると熱く滾って弾力がある。  こんなに可愛い桔平さんも男なんだ。 「可愛い……」  ペニスを握ったまま悶える桔平さんを押さえつけ腰を振りたくる。  身長こそあまり変わらないが、細身の桔平さんは俺に揺さぶられてガクガク震え…… 「あッ、ダメダメ、や、ああッ!」  可愛い悲鳴を上げてた後、とうとう気絶してしまった。  しまったヤりすぎた。 「う……」  気絶してなお、体はひくひくと痙攣している。  どうやら射精せずイッてしまったようだ。  俺は未達だったが、慌てて自身を抜きぐったりする桔平さんを抱き締めた。 「ごめん、桔平さんがあんまり可愛いから」  しかしこれでは続きは無理そうだ。  俺はキッチンで濡れタオルを用意しベッドに戻る。その間も息子は衰えることを知らず、中々の鋭角で主張しているが……こればっかりは仕方ない。  濡れタオルで桔平さんの体を清めながら、代わりに舐めるように隅々まで眺める。  そして、後孔に釘付けになった。  さっきまで俺を受け入れていたそこは、まだハクハクと物欲しそうに開いていた。真っ赤なナカの肉が目に入る。  俺には妖しく誘っているようにしか見えない。  ごくり、と思わず生唾を飲む。  少しだけ。ほんの少しだけ……。  俺は誘われるままに唇を寄せた。  縁を舌先でなぞり、ナカに舌をねじ込んでみる。  内側を舐め回していると、興奮のせいかじわじわ唾液が湧いてくる。俺はヨダレを垂らしながら、夢中になって桔平さんの尻を舐めた。  俺って獣みたい……いや、獣か。  だってもう我慢できない。  身を起こし、唾液まみれの口元を乱暴に拭う。  気絶しているのをいい事に、俺は桔平さんの体をひっくり返し足を大きく開脚させる。  そして唾液で蕩けた孔に、俺の猛ったモノを突き立てた。  意識はないのに桔平さんのナカは待ってましたとばかりにきゅうきゅうと締め付けてくる。歓喜に蠢き、俺をもっともっとと求めている。 「すごい桔平さんのナカ……」  もっと深く繋がりたくて、膝を持って割開いた。  だが、硬い。体が硬くてそれ以上足が開かない。アラサーの体硬い。  ま、そんなとこも愛おしいのだけど。  飢えた獣の如く体中舐め回し、腰を振りたくった。  桔平さんのナカは俺を締めつけ応えてくれるが、気絶した桔平さんはウッとかグッと呻き声を上げるだけだ。  可愛い声が聞きたくて、俺は少々乱暴にぺちぺちと桔平さんの頬を叩く。5、6回叩いたところで、ようやく気が付いた。 「んっ……えっ!?堤く、あッ、んああっ!」 「桔平さん、気絶してたんだよ?でも我慢できなくなっちゃって、ごめんね?ああ、気持いい、桔平さん好きっ、可愛い……」  そして桔平さんが再び気絶するまで、俺達は激しく交わった。

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