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第4話(R18)

 明るいグレーの渡り廊下はシンプルながら文様を施されていて、蔦や蔓といったものが柱も飾っている。 「まるで、研究室というより何かの神殿みたい。あ、ここか。研究室は……」  扉は3メートル程あり、カメラのレンズのようなものが取りつけられている。試しに、一条は軽く扉を叩くと名乗ってみせた。 「本日からお世話になります一条草太です」  すると、重厚感のある扉が大きな音を立てて開いていく。その瞬間、バニラとは比べ物にならないくらい甘く、脳髄を痺れさせるような匂いが一条の鼻奥へと入り込む。とてもではないが、一条の足はぐらりと揺れ、その場へと立って止まる事ができなかった。 「あぁっ!」  崩れるように、膝を折り、痛いくらいに張り詰めた下半身に触れる。直接、陰茎を握ったり、擦ったりした訳でもないのに、ぴくぴくと震えて、下着やパンツも履いたままで、精を吐き出してしまった。 「あんっ、ぅんっ」  まるで何が起こっているのか分からない一条は射精した余韻を味わう事もなく、また陰嚢を膨らませ、亀頭からは淫らな汁を滲ませていた。 「なんで、あっ! アっ!」  理由も分からない一条を更に、追い立てるように。一条の体には全く力が入らず、手も足も宙を蹴るだけになってしまっている。しかも、これではまだ終わらないというように、先程、渡り廊下を飾っていた蔦や蔓といったものがゆっくりと一条を捕らえた。 「アっ、ああっ」  一条の四肢を捕らえられ、衣類は肌を傷つけられる事なく引き裂かれていき、筋肉のあまりない細い裸体が曝される。布の破ける音に一条は混乱して、声を上げる。    だが、それも1本の蔓が一条の歯をこじ開けて、咽喉へと侵入したと共に遮られた。 「うっ、うぅっ……」  太さとしてはソプラノリコーダーくらいだろうか。  何とか、一条は蔓を食い千切るか、吐き出すかを試みてみるが、蔓は執拗に一条の食道や胃袋といった消化器を犯していく。鼻からも蔓からの粘液が溢れ出ていて、苦しい。 「うぅ、んんんんっ……」  首を振り、一条は何とか呼吸を確保するも、そうこうしているうちに、一条は肛門や尿道から前立腺を抉られた。S字結腸や精管、精巣といった器官も犯されて、強い快楽へ引きずり込まれる。 「くぅ、うん、うぅぅぅ……」  粘液が注がれ、まるで長い穴の中をヘビが這うように肉体の表面にぼこぼこと薄く浮かび上がっていくのはややグロテスクではあるものの、堪らなく卑猥な光景だった。 「ウぅっ。ふぁっ、はぁンンンンンンンっ」  そして、与えられる快楽が受け取られる容量を超えると、プツンとテレビの電源が切れたように一条の意識がなくなった。

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