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第9話(R18)
「うぅっ、ああっ……!」
島の3分の1のバニラ・クピディタスの開花は目前との事で、もはや研究室内外を問わず、一条は常に性的な幻覚に苛まれ、ベッドから満足に動けなくなっていた。
それでも、何とか、一条は蘭を笑顔で研究室のあるスペースへ送り出した。
だが、蘭が寝室のあるスペースから出ていった時点で、一条の理性は破れかけの紙のように、もう限界だった。
「はぁ、はぁ」
一条はもぞもぞと着ている衣類を脱ぎ、天井に向かって伸び切った陰茎をぐちゅぐちゅと弄り出す。
「あん、アんっ」
まだ昼間だというのに、この日の天候は嵐を思わせるような暴風雨に曝されていて、一条は暗い部屋の中で1度、2度、精液を出す。
「はか、せ……あ、ららぎ、はか、せ……」
触手のごとく、蔓や蔦が扉の隙間から伸びてきて、一条が出した精液を吸い取る。だが、それだけではとどまらず、また肛門と尿道からの両方から前立腺を抉られる。
「いやぁぁぁ!!!!!」
吐き出したいのに、一条の尿道は精巣も膀胱も隙間なく蔦で塞がれて、痛いくらいの快楽が生み出される。一条の口内にはまた新しい蔦が挿し込まれ、初日とは違い、耳や臍も広げられる。
「ウウウウウウウっっっっっっっっ!!!!!!」
一条は身動きが取れないながらも腰をくねらせて、更に股を開き、際どい角度で腸内へと蔦を受け入れる。
気持ち良い。
でも、それ以上に苦しいし、虚しい。蘭の顔がちらつき、芦田の顔もちらついてくる。
「す、ふぃ。す、ふぃ。ふぁ、かへ」
『好き。好き。博士』
蘭に伝えたい、蘭に対する思いが塞がれた一条の喉奥から零れる。
だが、一条は芦田 実ではなく、一条草太なのだ。この思いが報われる筈がないし、報われるなんて思うのもおこがましかった。
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