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「羊!これから北高の2年とカラオケなんだけどお前も来ねぇ?」 終礼が終わるとともに俺の席に来る男数名。軽く着崩した制服にバッチリとしたヘアセット、そこそこイケてる顔をしているコイツらは俺のクラスメイト。 「なに、合コン?」 「合コンじゃねーけどまぁそんなかんじ。北高の女の子が羊に来てほしーんだと」 九龍学園を辞めた俺は都内の中学に転入、そのまま高校に進学した。この1年で成長期がきた俺は身長が150cmから173cmまで伸び、見た目も気を使うようになったからか、あれだけコンプレックスだった女顔も少しはマシになった。 「あー、悪い。今日は仕事あるからパスするわー」 「まじかよー!羊忙しいもんな!今度また誘うわ!」 「そうして」 そんな話をしていると携帯がピリピリ鳴る。早くしろとの催促の電話だ。俺は今、高校生をしながらモデル活動をしている。結構色んな雑誌に載せてもらってるし最近ではテレビの出演も増えてきた。そんな高校生が友達だって言えばそりゃ女の子なんかいくらでも食いつくだろ。 「ごめんね、林さん。時間間に合いそう?」 校門前に停まっている見慣れた車にサッと乗り込んだ俺は運転席に座っていたマネージャー、林さんにスケジュールの確認をする。 「大丈夫よ、羊。今からならお釣りが出るくらい」 「じゃあスタジオ入りする前にコンビニに寄ってほしい。お茶買っていきたいんだよね」 「分かったわ」

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