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「今日マネージャーから聞いた仕事をしてからでいい?」
「どんな仕事?」
「映画の出演が決まったんだ」
そう、映画に出ることが決まったらしい。しかもモデルをしていて演技なんてした事のない俺がだ。役どころは主人公(男)の幼なじみで常にハイテンションな不良役。あ、ちなみに不良ばっかりの映画である。
「決まった仕事を放り出したくない。来月から撮影が始まるらしいし、その映画の撮影や今ある仕事が終わってからでもいい?」
「分かったわ。別にね、仕事をやめなさいって言っているわけじゃないのよ?高校卒業したら羊の好きにすればいいと思うし、私は羊がどんな仕事を選んでも羊のことが大好きよ」
「若葉さん!俺は?!俺のことは大好き?!」
空気よめないのかな、父さんは。今はそういう発言する場じゃなかったよね?え?俺が間違っている?
「国彦さんのことは愛してるわ」
「父さん、喋る前に食べたらどうですか?」
あー、九龍学園に戻ったらさすがに仕事続けられないなー。林さんや社長怒るかな、怒るだろうなー。
「羊、映画ってどんな映画なの?」
「不良モノだよ。原作がマンガなんだけど、少女マンガみたいなフワフワしたやつじゃなくてちゃんとした?青春モノっぽい。だけど登場してくる不良がイケメンに描かれているからか女の人ウケがいいみたいで」
だから出演者はみんな顔のいい男ばっかり。塁くんにも聞いてみたら塁くんも出演するらしい。やったね。
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