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泣きついてくるけんくんに仕事はしようねと怒って早3日目。ヨウも一緒がいいと言われ渋々手伝いをしているのだが、書類の多さに早速後悔している。 片付けた書類の半分はあの転校生に関するものばかりだった。例えば。絡んできた不良と喧嘩し、呼び出した親衛隊に過剰防衛をし、学校の至る所の備品を壊し。 「何この転校生。破壊神か何かなの?」 「紗綾が言ってた。アイツ、校長の子供だって」 「あー。それで教師もろくにモノが言えないのかー」 どうしたものか。そういえば今は何時だろう?そう思って生徒会室にあった無駄に高そうな時計を見る。時計の針は13時を指していた。 「昼休み終わってるじゃん!けんくん、授業に出ておいで」 「やだ。ヨウと一緒にいる」 駄々をこねないの!子供じゃないんだからー。そんな上目遣いされてもお兄さんは揺るがないぞー。 「ダメ。出てきなさい。俺真面目に授業受けているけんくん見てみたいなー」 「分かった!」 俺が生徒会にいたときからけんくんはよく授業をサボっていた。人見知りで舌っ足らずになってしまうけんくんにとって、先生に当てられる可能性のある授業を受けるのが嫌らしい。生徒会役員の特権の1つにテストでいい点を出せば授業を免除してくれるってのがある。でもそうしてたらいつまで経っても人見知りは直らないし、口下手のまんま。よく俺は嫌がるけんくんをクラスまで引っ張っていってたなー。 「ヨウ」 出ていったと思ったけんくんがドアからひょっこり顔を覗かせている。 「ちゃんと授業でたら晩ご飯一緒に食べてくれる?」 「うん。けんくんの好きなハンバーグ作ってあげるからちゃんと授業に出てね」 「うん!」

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