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ふと時計を見てみると時間はもう15時をすぎていて、そういえば今日の6時間目はホームルームだったなと思い出した。なんでも7月にある学園祭でやつ出し物について話し合いだとかで全員参加だって小町ちゃんが言ってたな。
「怒られる前に教室に戻っとかないと」
怒った小町ちゃん怖いもんなー。まだ命が惜しいしいい子にしていないと。廊下に誰もいないことを確認して、廊下を走る。だってあと5分もしないうちにホームルーム始まっちゃう。
生徒会室は本校舎の別棟にあり、最上階に位置する。本来なら5分なんて距離絶対に間に合わないって思っちゃうけど運がいいことに俺のクラスはまだ生徒会室に近いところにあるのだ。
「ギリギリセーフ!」
「羊くん!ホームルームにも参加しないのかと思ったよ!!」
あー、ぷりぷりしてる小町ちゃん可愛い。なんて天使みたいに可愛いのでしょう、ってそんなことしてる場合じゃなかった。
「転校早々サボりやがって!前の学校でもそんなだったのか!」
クラスのみんなは結構なお調子乗りで楽しければなんでもいい、そんなかんじだ。だから別に俺が授業に出なかろうが、そんなことでヤイヤイ言わない。それが今の俺にとってありがたかった。
「はい、全員揃ってるなー。来月学園祭の出し物についてだが何かある人?」
学園祭かー、前の学校じゃあ仕事で参加出来なかったし参加したところで女子生徒に追いかけられるわで全然楽しめなかったもんなー。
「2年生になったから飲食店もできるんだよね」
「去年は展示か劇かだったもんなー」
「やっぱり定番といえば執事喫茶でしょ!」
「誰が執事やるんだよ」
「執事喫茶よりホストクラブとかにしない?」
「いやいや、それより原田や中西を有効活用してだな」
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