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俺らの学園には生徒会補佐という特別な制度がある。それは生徒会のメンバーが仕事をするのに自分たちだけでは出来ないときに、生徒会メンバーの次に成績のいい生徒を仮の生徒会役員にする制度。
俺らはちゃんと仕事をしていたから使わなかったけど、まさか自分が補佐として生徒会に戻るなんてね。
「羊くん、この資料お願い」
実はこの小町ちゃんは学年2位の成績の持ち主。本来なら俺と一緒に生徒会役員になるはずだったんだけど、俺の親衛隊隊長だったから役員を断ったらしい。
生徒会メンバーは各学年から2人ずつ選ばないといけないから、3年は会長とさあちゃん、2年は俺と学年3位のけんくん、1年はるきくんとあきちゃんというメンバーになった。これは中等部のときも同じ。
「小町、これなんだけど」
「あぁ、ここはこの時間帯に───」
あの日から4日。
あれから変わったことと言えば、けんくんと小町ちゃんが仲良くなって名前呼びになったこと。
仮とはいえ同じ生徒会役員なのだから仲良くしろって俺が言った。
じゃないと小町ちゃん、けんくんのこと書記様扱いだったからね。
「小町ちゃんー、そろそろお茶タイムー」
「そうだね。羊くんはいちごオレで剣一はコーヒーだよね」
「小町ちゃんよく分かってる〜」
俺甘党だからいちごオレ超好き。
いちごオレになりたいくらい。
「これ、親が送ってきたから食べよう」
けんくんが机の上に出したのは超人気の洋菓子ブランド、大手菓子メーカーGODのケーキ。
けんくんはGODの社長息子だからよくお菓子くれるんだよねー。
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