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第2話

こんな夢を見た。 「もうすぐ夏がくるから白鳥座で踊ろう」 お前が変なことを言い出すのは日常茶飯事で、だから俺はまたお前が変なことを言い出したのだと思った。 白鳥座は夏の空に広がる大きな星座でその中に南十字を含む。様々な神話をはらむそこで踊るなんてバカのすることだし、顰蹙を買うに決まっていた。 天使である俺たちが十字の星の上で踊るなど。 まるでいっしょに堕天しようと言っているようなものだ。思わず、バカを言うな!白鳥座の上で踊るなんて!と怒鳴りつける。 お前の顔を見た。 やつは傷ついたように瞳を潤ませてそうだね、ごめん。と呟いた。 その時俺は初めてお前が本気でそうしようと言っていたのだと気がついた。 謝ろうと、なんとか言葉を紡ごうとした瞬間、頭上からまばゆい雷が落ちた。あ、と思う間にそれはお前を焼き消してしまった。 俺が大きな声で怒鳴ったせいで神がお前の企みに気づいてしまったのだ。 空には神の目が浮かびギラギラと俺を見ている。けれどかまってられなかった。俺は焼け残った恋人の羽をかき集めると、白鳥座に向かって飛び立った。 死ぬ前にお前とそこで踊らなければならなかったのだ。

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