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★44-5 持ってけよ、俺の全部

「ひあッや、ああッ……くッ、やッもう、あッ!」  涼弥の腰が勢いよく上に振られ、腿についた俺の尻が浮く。  おもしろいように腰が跳ねまくる。 「っやッ……くるッ、りょう、やっ……あッ、ふあッ……!」  ズンズンビリビリドクドク……ペニス、爆発しそ……中、快感、グルグル……。  奥、内臓、みんな気持ちいい……! 「はっ……くッ、気持ち、いいか……?」 「いいッ、あ……イクッ、おくッいいッあああッ……あッ!」  痛いくらいの快感に。  涼弥の首を胸にかき抱いて、天を仰ぐ。  ガクガク震える腰が、また空に浮く。 「ひッやあッまってッ、あッんッ……りょッアッ……ッ……!」  突き上げるのを止めない涼弥が、俺の腰をガシッと掴む。 「將悟(そうご)……イカせてくれ。このまま……」 「ンッア……やッイッてるッまだッ……」 「ああ。ちんぽ、出っ放しだ」  え……でっぱな……!?  見ると、ペニスからデロッデロッと精液が滲むみたく出てる。 「イッ!」  一瞬、意識が逸れたところに、奥にものすごい質量を捩じ込まれた。  突いて離さずに、デカい亀頭をグリグリと押しつけてる……のか!? 「アアッや、むりッ……やめッ、ンッアッくるし……」  中、どうにかなりそ……圧迫感、すげ……息、詰まる……けど……イイ……満タンで……全部、涼弥だ……俺の……持ってけよ……。 「ほしいか? もっと」  甘い声で聞かれれば。 「ンッ、ほしいッ……もっとッ、アッ……!」  素直に答えるしかない。  この前と同じ。  グズグズにとかされて。  快楽の前になすすべなし。  いや。  涼弥の望みだからだ。  そして、俺の望み。  溺れるんだよな? 一緒に……それを、求めてる。 「りょうやッもっと、して……アッううックッ……!」 「は……將悟……もっと、やるぞ」  俺の腰をグッと掴んだまま、涼弥が突く速度と強度をアップさせた。  アナルから鳴るグチュグチュ音に加え、俺の尻に涼弥の腰があたるパチュンって音がする。  あのサイズのペニス、ほんとに入んのか……全長が。 「ひッアアッ、ン……イイッりょう、や、もっとッおくッンッ……アッ」 「く……イキたくねぇ……!」  絞り出すような、うわずった涼弥の声。  何バカ、言ってんだ……。 「ンッ、イケよ……アッ……おれっもッくるッ、ンッ……!」  ずっと震えっ放しの脚に力を込めて、腰を振る。  俺の中でパンパンになってる熱いペニスを扱くように、いいとこガリガリ削って。腰全体に快感の渦が巻く。 「うアッ、ンッアッ……アッアッ……」  ガツガツと奥を犯される。 「くッ……イクッ……將悟っ……うッ……ッ!!!」  持ってけよ……俺の……全部……。 「ッア……ッ……はッアアアッ……ッ……!!!」  腰全体がスパークして、びしゃっと射精して。ビクンビクンと痙攣するアナルの中……そこを抉り続けた涼弥のペニスが、窮屈そうにドクンドクンと精液を放つのを感じる。 「ン……あッ……りょうや……んッ……」  も……力、出ない……。  しっとりあったかい胸にもたれた。  ギュウッと抱きしめられ、充足感で満ちる。 「お前ん中で、イクの……最高だ」 「ん……俺も……でも、続けては……キツい」 「次は出ないように、してやる」 「そういう、問題じゃ、ない……」  てか、どーやって!  ヤメテ。高度なこと考えんの、まだ俺……初心者……。  それより今は……。 「抜いて、くれ……」  自分じゃコレ、外すの無理。 「休憩するか?」 「当然、だろ……」  続けて第2ラウンド始められたら、また腰……立たなくなる!  抱えた俺を後ろに倒し、涼弥がペニスをズルンと引き抜いた。 「っあ……はぁ……ん……」  痺れた粘膜は、まだまだ快楽に敏感なまま。  中につられて、身体がヒクヒクする。 「かわいいな、マジで……」 「何が、だ……肉の穴がか?」 「お前がだ。顔も身体も……どんな反応もだ。お前以外、かわいいって思わねぇ」  まだ閉じきってないだろうアナルを、じっと見てそうな涼弥に。からかって聞いたら、シリアスな声で返され。 「いきなり、何だよ?」  天井から涼弥へと視線を移す。  ペニスからゴムを外して処理した涼弥が、俺の精液でドロドロの腹を適当に拭いてから隣に寝転んだ。 「お前しか好きになれない。覚悟してくれ」  瞬いて、笑った。 「何の覚悟だ?」 「俺から離れられると思うな。どこ逃げても捕まえてやる」  ぶっそ……うだな、おい。  でも。  今さら怯むか。  俺を試す言葉も確認も、必要ない。何言われたって変わらない……変わる程度の思いのわけないじゃん?  それに。 「お前もな」  俺だって、涼弥を離す気なんかないからさ。 「ああ」  やさしい瞳で満足げに頷く涼弥。 「あ……そうだ。いっこ教えて」  今。心も身体も満たされてて、あの話……悠と(かい)の話をするのに最適なタイミングだけど。  その前に聞きたい。  涼弥が、俺を好きだって自覚したきっかけ。  好きかもって思ったきっかけ。  俺みたいに……ずっと一緒にいて、いつの間にかで。特別な何かがないなら、ないでいい。  ただ。  ほかの男とセックスした話を聞いて聞かせるのって……ちょっぴり不安だからさ。  それより前に、俺を好きになってくれてたことを確認したい。  ここに来て怖気づく要素も必要もないはずなのに。自分で思ってたより、過去話にびびってる俺。  聞くことにか? 話すことにか? どっちも、だな。

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