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★46-1 第2ラウンド開始
ほしいままに涼弥と唇を重ねて。口内を貪り、舌を吸い合い。
気づけば、ベッドに押し倒されて……Tシャツをまくり上げられてる俺。
「脱がすぞ。邪魔だ」
「ちょっ、ゆっくりやろうって……」
頭からTシャツを抜かれた。
「わかってる」
俺を見下ろす涼弥がニヤリと笑う。
「お前が、早くって言わなけりゃ……じっくり時間かけてやる」
え……ゆっくりとじっくりって違うんじゃ……。
「ほんとに、今日は加減しよう……てか、加減して。2回目だしさ」
「俺が攻めるんだ。信用しろ」
信用、出来る……かなぁ?
「ん……と、そうだ。俺がイッたら終わりにするとか。もちろん、そこでお前もイケよ。少しズレてもいいから、我慢しないでイッて……な?」
「それじゃ、すぐ終わっちまう」
「ひどいこと言うな。確かにそうだけど! お前がコントロールしてくれれば……」
「いいのか? 焦らして」
うー……それはちょっとつらそう、だけども。
俺がイクまでに、涼弥もイクには。
焦らすくらいのんびり、ゆとり持って攻めてもらわないとダメだろ。
気はすすまない。
でも。
だって、なんかさ。
1回イクと、どんどん間隔狭まるじゃん……? 敏感になるのか……とにかく、イキやすくなってイキたくなる……!
だから、うん。
今回は忍耐を学ぼう。
「いい。適度になら」
「お願いされちゃ無理だぞ」
「聞かなくていい。いっぺんやってみて、つらかったら撤回する」
「わかった。楽しみだ」
涼弥がTシャツを脱ぎ捨てた。
「ん……あっ……」
乳首に舌が這う。
円を描くように周囲を舐められる……ゆっくりと。
「ふ……んっ、あ……」
「存分にかわいがってやる」
時々、涼弥が乳首に吸いつく。
時々、舌で弾かれる。
時々、甘噛みされる。
時々、突起の先端を舌でチロチロ転がされる……。
舐めてないほうの乳首は、指でつままれたり。
捏ねられたり。
グイって引っ張られたり。
指先で頂点をカリカリ引っかかれたり。
左右を交代しながら、涼弥に乳首を攻め続けられ。
どうしよう……すでにここの感度がマックス近い。快感が溜まってく。
こんなちっこい皮膚の突起が、すげー気持ちいい……!
「っあッ、んっ……はぁ……あ、んッ……!」
「コリコリに膨れたぞ」
いたく満足げな涼弥が、上体を起こす。
「こっちも、濡れてる。舐めていいか?」
「ひ、あっ、やめろっ」
パンツを下ろして、俺のペニスを直に指でなぞる涼弥を止める。
「触るな。ダメだ……そこは、なしで」
「中がいいのか?」
「あ……うん。もう……挿れたい」
「解すぞ。ゆっくりな」
涼弥が、ローションを手に取った。
ドローリって手のひらに出して。引いた糸を切るのに、ボトルをブンブン振る……なんかリズミカルに。
「楽しそうだな」
「そりゃそうだ。お前は楽しくねぇのか?」
「……楽しいよ」
「將悟 。膝立てろ」
開いた膝を立て、涼弥を見る。
「 お前が、やさしく抱いてくれるなら……だ」
「ああ。そうする……」
「ん、あっ……」
アナルにローションと指の感触。
涼弥が丁寧にアナルの襞を撫で、やわらかく解してく……つっても。
今日2回目のそこは、すぐに解れて広がる模様。
「っあ……んんっ」
指が入ってきた。
直腸の粘膜を擦りながら、涼弥の指がアナルの入り口を広げるように動く。
入れて出して、回して……。
「2本目入れるぞ」
「っは……あっ……あッ!」
強い刺激に、ペニスがビクンてなった。
「そこ、あてるなよ……」
「攻めちゃダメか?」
「ダメに決まって、うあッ……やッ……」
前立腺をつっつかれ。シーツを掴む手に力を入れて、快感に背を浮かす。
「やッあ、んッ! 涼弥っやめッ……あッ」
「中……指でイカセたい」
な……に言って……。
「ゆっくりやる。嫌か?」
アナルに指2本突っ込んだまま、涼弥が顔の見える位置にきた。
「これでイクのはノーカウントで、どうだ?」
「やだ……お前も気持ちよくなきゃ……」
「さっき、俺にフェラしたのと同じだろ」
「違う……逆。中の刺激でイクと、何でか……イキやすくなる……だから……」
あ。失言……!
「お前が挿れて、俺がすぐイッたら……つまんないじゃん? 一緒に気持ちよくなって、楽しむんじゃないのか?」
「それでもいい。そうなったら自分で抜く」
え……マジ!?
「何でそんなに……指、気持ちいいのか?」
「そうじゃねぇ。一度じっくりお前がイクの見たい。自分が我慢しながらじゃ、ゆとりねぇからな」
「じゃあ、フェラにして」
「ここでイカせたい」
「あッやめっん、あッ……くッ……!」
止めてた指を、涼弥が動かした。
ペニスと違って質量はないけど、指は細くて硬くて……薄い腸壁越しの前立腺を、2本の指でつまむみたいに揉んでるみたいで……。
直でくる快感に抗えない……!
「ひ、あ……あッりょう、やッそれ、んッ……!」
「お前のここ、もっとよくしたい。ダメか?」
「あッだ、め……はっ……ふ……あ……」
ジンジンする中で、指が止まる。
「頼む」
「んっ……」
涼弥の唇が、俺のノーを阻む。
口の中に入ってきた舌は、やさしく俺を舐る。
頬の内側から上顎、そこをゆっくりと往復する涼弥の舌裏を舐める。
口内への愛撫で、じわじわととかされる俺。
「將悟……知りたいんだ。どこをどう触ると、お前が気持ちいいのか」
「うッ……ん、あッ……!」
いいところをググッと押されて、腰がガクンてする。
「どんなふうに攻められるのが好きなのか」
「は……どれも、好きだ……お前がやる、なら……」
「俺もだ。指でイカせる。ちんぽはそのあとな」
「まっ……あ、んッ」
届く場所にあった涼弥の手首を掴む。
「イッたら……すぐ、やめろよ」
「了解、だ」
結局。
涼弥の求めるものを、俺は……あげずにはいられない。
涼弥も、俺がほしがるものを与えずにはいられない。
道理で。際限がなくなるわけだよな。
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