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★54-3 目、入った、しみる…!

 濃くて深いキスをして。  好きなだけ快感を追えるこの状況に、興奮度は一気に上がり。  俺のペニスはすでにガチガチ。  でも、俺以上にガチガチで破裂寸前って感じの涼弥のペニスを……どうにかするのが先だ。 「涼弥……お前の一回、出さないと。んッ……しゃぶる。もう限界だろ……っあッ!」  首筋から鎖骨を舐められながらオファーすると、二人の身体の間で重なってたペニスをギュッと掴まれた。 「お前はいいのか?」 「う、んッ……いい……」 「俺もいい。挿れたい」 「でもさ、んっ、このままじゃ……」 「ここまで待ったんだ。あと5分10分、どうってことねぇ……くッ」  膨張しきった涼弥のペニスを握り返した。  いや、だって。  コレじゃマックスサイズ過ぎるだろ……!?  挿れんのコワイって!  最初からガンガンやられそうだし!  すぐイクとしても! 「部屋までもたなそう、じゃん。フェラする。させて」 「このまま、ここでやる……放せ」  涼弥が俺のペニスから手を離した……から、俺も手を放す。 「ここ……十分広い、けど……」 「ローションなら持ってきた」 「え……」  視線を彷徨わせ……ほんとだ。ある。  浴槽のヘリの角。ステンレス製のカゴの中。入浴剤や泡風呂のパックと一緒に、ちゃっかり置いてある。  俺の身体を持ち上げてどかし、涼弥がローションのボトルを取って戻り。湯に浸からず、ふちに座って俺を見る。 「またいで立て。解す」 「ちょっと待て……」 「もう待たねぇ。来い」  強い口調に反して懇願するような涼弥の瞳を見つめ、膝立ちで1メートルの距離を詰める。 「俺、会長になったじゃん?」  唐突に言うと、涼弥が眉を寄せた。 「お前、褒美の願いゴトくれるっつったよな?」 「ああ……」 「それ、コレにする」  涼弥の膝を割って間に入り。止められる前に、そそり勃ったペニスにしゃぶりついた。 「ッ! く……そう、ご……よせッ、はッ……!」  湯から出てた短時間でカウパーでヌレヌレのペニスは薄い塩系味で、舌がやっと動かせるほどの質量だ。  俺の肩をガシッと掴んで引き離そうとするも、完勃ちペニスをくわえられてる涼弥より俺の力のほうが強い。 「はぁッ……やめ……くッ、あッ……ッ!」  荒く速まる涼弥の息づかいをBGMに、丁寧に亀頭部分を舐る。入りきらないシャフト部分は、添えた右手で柔らかく扱く。  フェラするのは嫌いじゃない。  てか、したくてしてる。  このガッチガチのをアナルに挿れられるのを躊躇する以前に、俺が涼弥に快感を与えてるって満足感がいい。  挿れてる時も、俺が涼弥を気持ちよくしてるっていえなくもないけどさ。どうしたって受け身じゃん。  フェラは自分がやってる感あって、攻めてる感があって。  このあとはもう、俺が攻められまくるのわかってるから。  今。最初の1回くらい、俺にイカされる涼弥が見たい。  だから、いいんだ。  もらった願いゴトの権利……有意義に使ったってことで。 「く……もう出るッ」  いいよ、出せ!  声なく頭の中で答える。  俺の肩から移動した涼弥の手は今、頭と髪を掴んでて。舌を這わせてジュッと吸い上げながら扱く俺の頭を、自分に寄せて離して……ペニスへの刺激を高めてる。 「う……將悟(そうご)ッ……イクッ……!」  思いっきり頭を後ろに引っ張られた。  ペニスを口からギュボッと引き抜いた涼弥が…。  俺の顔に出した。  あったかい精液が、鼻の上らへんから下につたう。  独特の匂い。それはいい。  ただ……。  イッテ! 目! 入った! しみる……!  反射で閉じてた右目から精液を拭い取るも、しみて痛い。 「悪い……大丈夫……か?」  出す時に握ったペニスを放す涼弥の手を片目で捉え、視線を上げる。 「ちょっと、目……」 「待ってろ。今シャワー……」 「いい。動くな。ゆっくりしてろ」  イッたばっかなんだからさ。 「目に入ったのか」 「大丈夫。しみるだけ……」  涙で少し楽になった。  舌を出して、唇についた精液を舐める。  苦い。マズい……けど、涼弥のだからな。全く嫌じゃない。 「ちゃんと見たか? お前の、バッチリかかってるだろ」  わざと……だよね。ペニスの向き定めたっぽいもんな。  顔射って、俺は特に萌えないけど。  精液にまみれてるだろう俺の顔を見る涼弥が満足なら、それでいい。 「ああ……將悟……いいか聞かねぇでやって……ごめん」  嬉しそうであり。  申し訳なさそうでもあり。  でも、満足してそうだ。 「いいよ。平気。俺も有無を言わさずフェラしたじゃん。顔流す」  涼弥に笑いかけ。湯船に潜り、顔を擦り。精液を排除。  お湯にフワフワ混ざっても問題なし。  もともと飲むつもりのもんだったし。  顔を出して水気を払って目を開けた。  すぐ前にあるペニスを見る。 「なぁ……いつも思うんだけどさ。何でイッても上向き?」  精液出して、脱力して……少しはヘニャってなるもんじゃないの?  そういう仕様がデフォのはずじゃ……? 「めったに縮まないじゃん」 「そりゃ……」 「う、わッ……」  屈んだ涼弥が俺を湯から持ち上げて立たせ、自分をまたがせた。 「お前に挿れるためだろ」  見つめ合い、同時に唇の端を上げる。 「うん。やりたい」 「今、解してやる」  浴槽の縁に置いてあったローションを取り、中身を出そうとする涼弥に。 「ここで? 部屋行かないのか?」  フェラで出したから、涼弥はひとまず切羽詰まってない。  俺もガチガチではあるけど、そこまで急を要してるわけじゃない。 「ああ。ここで……將悟……」  イク前より欲情した瞳で、涼弥が俺を見つめる。 「ゴムつけねぇで抱きたい」

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